明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

美術館巡り

 

 

 3月2日は、第一日曜なので、殆どの美術館は無料になる。ルーブルの開館時間に合わせてアパートを出た。地下から行くと待たずに入られると聞いていたけれど、朝早いから大丈夫だ、なんて勝手に決め込んでバスに乗った。車窓からの景色に心が躍る。プラスイタリー、この駅前にある、短期貸しのアパートに、弟の家族と宿泊したことがあった。

以前も高かったけれど、今は随分高くなっている。バスはゴブランを通る。この近くの「サニーホテル」という、一つ星のホテルに、一月近く泊まった。そこから語学学校に一月通った。お風呂がなく、鍵を借りてシャワーを使う。トイレもなかった。それでもベッドは2つあった。隣のベッドに、湯沸かし兼用のコップを置いたままにして、ベッドを焦がしてしまった。サンミッシェルをバスは通る。ここに語学学校があった。この辺りなら随分詳しい。バスはポンヌッフを見ながらセーヌ川を走る。従姉妹が通っていた、美術学校を左に見ながら、しばらく走り、橋を横切ると、ルーブル美術館の前に。

 予想に反して、随分沢山の人が待っている。1時間も前から並んでいる人もいるような感じだ。中はまだ空いていて、まず、混んでいるに違いない「モナリザ」を見に行くと、まだ、そうでもなく、ゆっくりと鑑賞できた。前回は、「立ち止まらないで」と言われて、並んだあげくに、歩きながらモナリザを拝見させてもらった。今日は正面から、いつまでみていてかまわないけれど、柵が遠くなっているような気がする。モナリザと一緒に、写真を撮ってもらっている人がいた。そういう余裕も朝一ならある。

 ルーブルを廻ると時間がかかる。団体旅行だと、主要なものだけ案内して1時間くらいで廻るのだろうか。私は早く出るつもりだったのに、3時間近くかかってしまった。ナポレオン3世のアパートがあった。シャンデリアが豪華だった。「オペラ座の怪人」以来、シャンデリアに興味が沸くようになった。この重たさを、よく支えているものだ、などと。 12時をまわってから、コンコルドにある「オランジュリー美術館」に行くと、まだ開館まで15分くらいあった。勿論待っている人は沢山いる。そこから歩いて「オルセー」に行くと、長い列。友人が、おもしろかったと行っていた、「ケ、ブラディー」という新しい美術館を先に見よう。地下鉄に乗り、

「アルマ橋」で降りると、すぐ近くに、その美術館はある。間違えて、レストランの方に行き、引きかえして、入り口を探す。足は大分疲れていた。この美術館は、歩くように出来ている。入り口まで歩き、中の展示場まで歩き、中の展示を見るために歩き、ぐるぐる螺旋状に出来ているのか、迷路のよう。展示品は、アフリカを始め、アジア、アメリカなどの民芸アート、民族博物館に似ている。

 時間があって、じっくり説明を聞いたりするとおもしろそうな所だ。異文化交流センターという感じ。

 痛い足をひきずって、「オルセー」に行き、今度はもっと長い列が出来ていたのもかかわらず待つ。昨日買った「パリスコープ」という、催しガイドブックを読んでいると、時間が気にならない。日本の「ぴあ」のようなもので、週間で出ている。重いガイドブックを持たなくても、美術館の時間から、値段、もよりのメトロ駅、住所まで出ているので、携帯に便利だ。明日の催しなどを見ていると、すぐに時間が過ぎる。オルセーのアナウンスが流れている。「3時から動物をイメージしたコンサートがあるので、お子様にも喜ばれますでしょう。」

 私が入館したのは、3時前だったので、のぞいてみた。何時間あるのかと聞くと40分だという。足も疲れているので、40分くらいなら休むのに丁度良い。

 サン、サーンスが動物に合わせて作曲したものを、ピアニストが語りも引き受けながら、ピアノを演奏する。聞いている内に、しばらく居眠りしながら、耳にはピアノ、気持ちが良い。だんだんピアノ曲がもりあがって、拍手も多くなり、最後には、アンコールの拍手40分と決められていて、いくら拍手をしてもサービスはなかった。

 ミレーを見て、エクスポジションを覗き、5階の印象派に上がると、すごい人でごったがえしていた。疲れているので、余力がない。ゴッホをちら、セザンヌの「サン、ヴィクトワール」の前に座って、すばらく人の間から見える、サンヴィクトワールを眺め、ゴーギャンのコーナーをちら、それだけで、下に降りた。途中の4階のギャラリーで、アンドレ、デュランの絵画を鑑賞。ここはガラガラなので、ほっとした。ほっとして見ると、デュランの絵画は力強く、シンプルで、好きな絵だ、ということを認識した。今日は、ここ、かしこでデユランに目がいく。

 オルセーは、5時半に追い出される。ここでやめて帰ればいいのに、足をひきずって、オランジュリーまで歩いた。オランジュリーでは、またまた人の長い列。すでに6時前になっている。無理かな、と懸念されたが、歩くのがいやで、そこに並んだ。係の人がやってきて、私のあたりが最後列になりそうだと言いにきたが、後ろの人は帰ろうとしない。そのうちまだまだ列が長くなった。私が入館できたのは6時20分だった。モネの睡蓮の部屋をざっと見て、コレクションの階下に降りた。ここが私のお目当ての部屋なのだ。

ルノワールセザンヌの名作が多い。ルソーの作品も名作揃い。デュラン、ピカソマチススーダン、など、どれも選び抜かれた秀逸だと、私は思っている。閉館で追い出されるまでの、わずかな時間とはいえ、十分楽しませてもらった。

 さて、コンコルドから、向かいのバスに乗り、最後の目的地「ジョルジュ、ポンピドー」に。バスの中で座っている間が、至福の時間となる。外は暗くなり、セーヌの対岸にはルミエールが、美しくパリの夜を浮かびだしている。対岸に見えるのはコンシエルジューという城のようだ。終点の市庁舎前で降りた。シャトレよりもここからの方が近そうだ、と思って。市庁舎の前は、スケート場に変わっていて、氷の上を、子供が声をあげて滑っている。メリーゴーランドがそのそばに置かれて、子供のための遊園地のよう。

 

 ポンピドーに着いた。特別展を見たいので、6階までエスカレーターで上がってみたが、以前と同様、やはり閉まっていた。無料に日には閉鎖しているのだ。4階からはいって、パーマネントのコレクションを、ざっと見て、もう限界だ。シャトレまで歩く力を残しておかねばならない。アパートにたどり着いたのは、夜の9時半、今日は、朝8時半から夜の9時半までの、大半を歩いていたことになる。飲まず、食わずで。

 用意してあった炊飯器にスイッチを入れ、野菜を炒め、焼いておいてある鯖を出した。ビールを空けて、ぐいっと一杯飲みながらの作業。炊飯器が止まるのを待たずに食べ始めた。鯖の味良い。ベーコンの味も違う。炊飯はすぐできあがる。家では1時間かかるのに、こういうときにはすごく助かる。パリに来て、始めて口にするお米は美味しい。ビールも何とも言えなく美味しい。