明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

パリに住む人

 

  パリに来て、あっという間に日が過ぎて行く。もうあと1週間しかない。行きたい所にほとんど行っていないようにも思える。夜は、毎日のように、コンサートかオペラ、演劇と美術館に行っていて、時間を気にしないで、ゆっくり散歩したこともわずかしかない。デパートにも行っていないし、、ウィンドーショッピングもする時間もない。

 パリの日常生活を描きたくて、そこまでの余裕がない。あともう一月あれば、と何時来てもそう思う。来るまでは、一月どうして過ごそうか、地方に行こうか、イタリアか、スペインか、それともオランダか、近くのベルギーに、と行きたい所を山ほど考えるのに、

 

パリにいるだけでいつも時間が足りなくなる。1年くらいじっくりと腰を下ろしてパリに暮らせば、日常のパリに出会えるだろうに。フランス語に、毎日触れているので、1年もあれば、相当出来るようになるだろう、とも思う。日本に帰れば、もう一度地道に勉強したいと、今は思っているけれど、いざ日本語の国に着くと、すっかりフランス語とはおさらばして、ごろごろテレビのお守りをして過ごす。あちこち体が悪くなり、ヘルスクラブに通うか、温泉に浸かりたい願望に囚われるか。

パリの住民だって、私が日本生活しているような過ごし方と、そう変わりはないだろう 向かいのアパートの窓から、大型のテレビが見える。会社から帰ると、ご飯を食べながら見ているようだ。テレビは夜がふけるまでずっとつきっぱなしだ。

 パンを買い、野菜を買い、食べものを買って、毎日の生活が過ぎていく。娯楽は、パリ中、どこにでもある映画館か、アパートから抜け出して、公園を散歩するか。

 

 パリには各地区に大きな図書館がある。図書館が充実していて、家族で利用している。音楽のディスクやレコード、ビデオテープなどの貸し出しを利用している。

なんで、こんなに図書館が多くて、しかも立派なのか、と感心する。失業者への配慮も日本では考えられない優遇措置だ。

パリでは、ぶらぶら生活を送っている人も多いようだ。ものごいも多い。至る所で手を出している。お金をくれ、と言って。

犬の糞は相変わらず多い。罰金が科せられるようになったと聞いても、道を歩けば糞に当たる。

 バスに乗っていて、恐ろしい思いをした。足の悪い老人が、隣に座っている男に、席を譲るように云った。男は、向こうに空いた席があるだろう。あちらに座れ。と言う。

老人は頭に来たのだろう。持っている杖で殴ろうとした。二人はつっかかみの状態になり、隣で座っている私は、思わず中腰で避ける姿勢になった。

 運転手がやってきて、もうこれは終わり、お互いに静かに気を静めて、と言う。老人は夫婦連れだった。後ろが空いて二人が座った。隣の男は文句を言い、後ろで奥さんが、かかわらないように老人にと手で、唇を押さえ、黙っていましょうと促していた。

 男がしきりに文句を言っている。早く男が降りないかと、気が気でなかった。プラスイタリーまで来ると、ようやく男が降りた。捨てぜりふを言って。

 彼が出ていくと、身障者優先を書いている、と奥さんに言っている声が聞こえた。