明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

中山忠彦:永遠の女神像

 

  

 アサヒメイトのチラシを見て、中山忠彦展があるんだ、ということは知っていた。

 国立博物舘を出て、河原町までもどる頃になると、すでにお腹が空いていた。

 かねてから、「おめん」のおうどんが美味しいと聞いていたけれど、行けばいつも人が並んでいて、何度もあぶれていた。銀閣寺のそばにあると友人から聞いて以来、銀閣寺あたりまで探しに行き、河原町の近くにもあることを知って、そこにも足を運び、そうするうちに、四条河原町の、真ん前にも「おめん」の支店が出来た。

 運良く?店の中は空いている様子。中に入って、いろんな種類のうどんがあるのかと思ったら、一種類だった。つけうどんで、きんぴら、大根、ねぎ、きぬさや等の野菜と、ごまを入れて、一緒に頂くというスタイルだった。普通サイスと少サイスがある。大食いの私は、当然のこと、普通サイスを注文した。お値段は1050円。

 

 暖かいうどんを、冷たいつゆにつけて食べる。おうどんは京都らしく、やわらかめで、 たっぷりの香味野菜をつけていただくと、確かに美味しい。大阪の「今井」のうどんよりも味はずっと薄目で、京都発、という風雅なうどんだった。お酒と一緒に頂くと美味しそう。

 まだ家路につくには勿体ないので、高島屋を覗いてみる。一階にあるバッグ類をぶらっとみてからエスカレータで、7階の画廊に。

 中山忠彦展は、2008年、各地を巡回しているらしい。日展出品作などの、大きな絵画が殆どで、ヨーロッパの衣装など、モデルの奥様が身につけている品々も展示している。油絵70点と素描とリトグラフで、大がかりなもの。

6時を回っていたので、半額になっていて、しかも人が少ないので、ゆっくり観賞出来た。 衣装を身につけることによって、着る人の精神性も身に付く、という。衣服を通して、見えない内面の深さを表現したいというのが、中山忠彦の視点。

 若い男の人が、グッズ売り場の人と話をしていた。初めて聞く名前だと言い、絵画に魅せられたとか。図録を買っていた。1時間前だと、画家にサインを入れてもらえたのですよ、と売り場の人。熱心に時間をかけて見ている人だった。

 

 師の伊藤清永に初めて褒められたという作品は「madam nakayama]と題したものだった。サージェントを思わせる作品で、バランスも、表情も、赤ビロードの深い色合いの風合いがよく出ている。ドレスのサテンの光沢といい、素晴らしい作品だと思った。

 衣装のコレクションは3百点を超えるとか、調度やアクセサリーなども、中山忠彦自ら、ヨーロッパやパリなどで、求めて買いそろえたもので、それを着て、奥様は、日に6時間もモデルを務めている。若い頃、出会った頃の奥様と、ドレスを着てモデルを務めている内に、衣装の中で造り上げられていった人格とは、別人のようで、NHK版のビデオに映る夫人に風格と気品が漂っている。

 中山忠彦という画家を知ったのは、淀屋橋にあった画廊を通じてであった。その画廊の奥様が、中山忠彦の妹さんだった。画廊の経営者は、人の集うサロンのような雰囲気で訪れる人を迎えてくれた。その画廊は、今は経営者が変わっている。アメリカの息子さんの所に行かれたのかしら。アドレスも変わっている。