明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

松江の郷土料理「川京」

  

 中海に沿って、出雲あたりで宿泊する予定だった。松江に入ると、飲み屋が両側に見えた。堀川廻りの船が見え、川辺の柳が城下町の情緒をかもしだしている。

 今夜は、この辺りに宿泊して、夜を楽しむのも良い。

  

 松江城は、随分昔、高校の卒業記念に、クラスの仲間と山陽から山陰を回って旅行した時に、初めて訪れた。この城は、日本一なのだはないか、とどこも見ていないのに、感激した城だった。その後、父母と訪れた。以前よりもずっと綺麗になって、昔の風情は衰えているようで、庭の緑も美しく整然としてした。城の堀の川岸に、船乗り場が出来ている。松江は、すっかり観光都市になっていた。赤い観光バスが行き交い、宍道湖の回りに、ホテルも沢山建ち並ぶようになった。

 インターネットで今夜のホテルを探す。温泉をホテルに部屋に引いているホテルが一軒あり、随分安かったので、そこに決めた。部屋はものすごく狭いけれど、朝食に簡単なお弁当が無料でつき、コーヒーのサービスもある。繁華街のど真ん中になるので、レストランも、ラウンジもすぐ近くに点在している。

  

 ホテルには、お食事所の宣伝をかねた案内のスクラップがあり、地図をロビーで渡してくれた。受付の人に、どこが良いかと聞くと、何軒かをあげ、宍道湖の郷土料理は七珍料理で「川京」は全国から食しにやってくる店で、カウンターだけなので、予約しておかないと入れないと言われた。

 温泉を小さなバスタブに蓄え、自然に冷めるのを待つ。電話で7時半に予約を入れた。お昼は簡単だったので、お腹が空いている。予約よりも早く店に入ったら、カウンターはまだ幾つか席が空いていた。どこでも良いと言われて、カウンターのケースの前に座った。 この店は、親子3人でやっている。娘さんと奥さんは、二人とも色っぽい美人で着物がぴったりの日本的、おやじさんの講釈が有名とか。

 鰻の骨と海老の揚げ物 うなぎのタタキ

 娘さんが、「今日は4珍、出来ます。」と説明してくれた。うなぎ、すずき、じじみ、川海老の4珍だ。この店のお勧めは、うなぎのたたき、すずきの奉書焼き、おたすけじじみ、川海老のフライ、それらを注文した。

 隣に座っている男性は、大きな声でしゃべる人で、常連さんのようだった。カップルで絶え間なくしゃべり、他の人達にも話かける賑やかな人だった。

 

 料理がだれかに運ばれると、おやじさんが拡声器で、話出す。料理の由来などをユーモア交えて、とうとうと話す。うなぎのたたきは、40年前にこのおやじさんが考案したもので、テレビのドラマにもなったとか。おやじさんがモデルなのだそう。生ではなく、タタキで、葱とニンニク味の柔らかい、和製ピザか、もんじゃ焼きのような感じ。

 しじみは、甘辛のあんかけに葱がたっぷり乗っていて、一人前が随分ボリウムがある。 スズキの奉書焼きが、来ると、おやじさんは「奉書焼きがただ今、そこのお客さんに。そもそも、、、、」と奉書焼きの由来を説明する。隣の男性が、おととい来て、食べたよ。へー、へー、それから。」など話に合わせてしゃべり出す。

 

 鱸の奉書焼き雑炊

冷凍物は一切使わず、15年前と同料金だという奉書焼きは、すずき丸ごと一匹が、紙にくるんで焼いている。松平のお殿様が、庶民が食べている魚を見て、あれが食べたいと所望したので、殿様用に、紙にくるんで焼き献上したのが始まりだという。

 さすが、全国から求めてやってくるだけあって、値段は安く、味は絶品、自慢するに値する店だ。お酒も、城下町にふさわしく、日本酒、焼酎が揃っている。

おたすけしじみ、というのは、残った汁を使って、好みのものをつくってくれるというもの。おじやにしてもらい、少しだけにと念を押さなければ良かったと思うくらい美味しかった。うなぎの雑炊も名物とか。きっと更に美味しいに違いない。

 焼酎では、めずらしいものがある。海藻、ひまわり、など。人気は海藻というので、飲んでみた。飲めない人には、しそジュースや梅など、自家製のものがある。

 長なす突き出しの枝豆は鰹がまぶしてあり、ワカメと。

 カウンターは予約で埋まっていて、外に「貸席中」という看板がかかっていた。

 「旅チャンネル」で取材しながら全国の店を紹介している太田さんという人が、3回来て、3回断られたという。