明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

吉田堅治さんの作品が、呉服小学校で展示されました。

 

3月に入ったとはいえ、冬が舞い戻って来たことを誇示するかのように、小雪が舞っていた。

 吉田さんが、亡くなられたのは、2月26日。一昨年のこと、遺族の方々や、友人の方が、吉田さんが遺された作品を、出来るだけ、多くの人々に見て頂く機会を作ろうと、努力されている。

 お葉書をいただいて、吉田さんが、通っておられた、小学校と、教師として、初めて子供達を教えられた、小学校で、どちらも一日だけの、展示会の案内状だった。

 池田の呉服小学校は、吉田さんが、教師として働いておられた場所で、吉田さんから、その時期のお話を良く、お聞きしていたので、そこに伺った。

 体育館の中での展示だった。

 絵を習っている頃の、まだ戦争体験のおそらくなかった頃の、絵画は、ゴッホのそれと似て、まだ誰の作品かは、わからない透明さの中にいる。

 その次に展示されているのは、黒一色の作品、何点か、黒一色に、黒の絵の具をしぼり出した塊が、隆起していたり、塊から流れている。

 これは、炎上して、黒い塊と化した人間の、黒い魂とかつては肉体であったものが、暗黒の暗い闇の中で、真っ暗で、光のない地獄から浮かび上がることが出来ないように、付着し、縛り付けられているようだ。

 NHKで去年、映像で見た作品も、この中にあった。

 体育館で、吉田さんの絵画を見た子供達が、これらの黒の作品に、最も興味があったらしい。子供達にとっても、これは絵画とは思えなかったのだろう。

 何だろう、という純粋な疑問、なんだか恐ろしいとも思ったかもしれない。

 黒は、吉田さんの絵画の中心的テーマだが、私は、黒だけの絵画を見たのはこれは初めてだった。

 体育館の中央に、吉田さんの、大作が横一面に。連作だ。

吉田さんは、アトリエで、3枚の連作を、交互に変えてながら、見せてくださり、

「どうだ、どうだ、」と嬉しそうに、意見を求められた。

 果てしなく、広がる宇宙空間を、描くのに、キャンバスの大きさには限りがある。

2枚が、3枚に、やがて8枚に。その空間が、人間を包み込む、8角形の和を形作るものにも。

 鎌倉の八幡宮に、テレビで放映された、教会での、平和の作品が、展示され、寄贈されることが決まっているとお聞きしている。

吉田さんの自画像

 広島美術館と、いくつかの美術館にも寄贈が決まっている。

 吉田さんの願いは、出来るだけ沢山の人に見てもらって、絵を通して、意見を述べ、話の場を作ってほしい、ということでした。

 話をすれば、戦争はおこらない。互いの価値観をぶつけ合い、相手の話を聞くことで、平和が生まれる、と。平和、命、という題が付けられている。どういうことなんだろう。そこから、平和の大切さが語られ、大切さを互いに共有出来るようになる。友情がはぐくまれる。世界の人々が、平和を共有出来ることが、最も大切なことだ、と。

巻物に、天地創造。メキシコ19991

「これは何?」という問いかけ、疑問を投げかけた、子供達は、最も純粋に、先見なく、絵を見る力を持っている。吉田さんが、求められたのも、そういう純真な心から出てくる「知りたいと思う問いかけ」だったと私は思っている。

この企画をされて、吉田さんの作品を展示され、作業されているのは、吉田さんの甥御さんとその奥様達。ボランティアの方もいらっしゃるが、皆、お若いわけではない。

絵画を展示し、それをまた元の保管所まで納めるまでの多大な作業は、体力を伴うものだ。

皆さん、本当に、良くなさるなあ、と敬服する。

 吉田さんが、生前、亡くなるまで、日本から訪ねて来る人達に、体力の限界まで、パリやフランスを案内し、ご自分のアパートに泊まれない人達に、アパートの近くにあるホテルを取り、ご自分のお家で食事を作り、お世話しておられたと聞いている。

だからこそ、吉田さんを思い、吉田さんの為に、出来る限りのことをしたいと思われる方が、吉田さんの想いを継承されているのだと思う。

どこかのカメラマンに似てませんか。

 夏には、「吉田堅治画伯の足跡を訪ねて」ツアーが組まれた。

 8月21日から、6泊7日の旅

 主催 吉田堅治画伯の足跡を訪ねる会

 問い合わせ 世話人 室田卓雄(流通科学大学。非常勤講師)

電話 -72-770ー3651

申し込み先 池田市立カルチャープラザ 072-762-7777

協力 池田市民文化振興会

 JTBで、ルフトハンザ航空を使っています。吉田さんのアトリエ、市内観光、

日本大使館訪問 ユネスコ本部 ベルサイユ宮殿、ルーブル美術館

 ロワール古城巡りなどをかねた小旅行では、吉田さんがパリで、息子のように可愛がっておられた方が、トウールをかねて、案内してくださるそうです。

費用は、26万円 他に、燃料チャージがいります。

 定員25名 ご興味の有る方は、ご参加ください。

 池田小学校では、卒業式に、大作の連作を展示して、子供達に、吉田さんのメッセージを伝えたいとのこと。池田小学校の卒業式で、吉田さんの絵画が父兄の皆さんにも見て頂けるようです。

 私からのお願いです。

全国の美術館に、お知り合いとか、吉田さんの絵画の寄贈を希望される方があれば、私のメールに、お知らせください。

 大きな病院、コンサートホールなど、公共の場で、吉田さんの絵画を、寄贈していこうと、娘さんが、ふさわしい場所を探していらっしゃいますので、微力ながら、ブログでお知らせさせていただきます。