明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

城崎温泉「西村屋本館」

 

台風が過ぎ去ったような静けさ。

 息子は、ニューヨークに、無事着いた頃だろうか。

しばらくブログを書く時間もなくて、あわただしい

日々、世のお母さん達、家族の世話をしている人達なら、

普通の生活なのだろうか。

 子供の頃から、友達を家に呼ぶのが好きだったが、相変わらず

変わらない。取っ替え引っ替え、東京から友人が泊まりにやってきる。

 連れ持って遊ぶ、女の子達とのグループでの飲み会、楽しいことって、

男も女も同じなのだ。

 美味しい物を食べて、お酒を飲むだけ飲んで、おしゃべりに、馬鹿笑いに興じているときほど、男女共、楽しい時間はない。

 

 息子は日本に帰ると、翌日は、横浜の病院に行き、東京の丸の内に、高級ホテルに一泊して、夜と、翌日、2人の男友達と遊び、こちらに帰って一泊するや、早朝に、東京から夜行バスでやってきた友達を宝塚に迎えに行き、そのまま梅田のヨドバシでカメラを買にいに。

 私は母をホームに迎えに行き、ピックアップして、帰るころに、息子も帰って来た。

 息子はおばあちゃん孝行にと、母と私を城崎飲泉の「西村屋」に招待してくれた。

片道2時間半の道のり、西村屋は、古い旅館なので、階段ばかり、その辺りは、ご贔屓の宿なので、一階の部屋を予約してくれていたのだけれど、母が、ベッドを必要としていることや、座敷座りは出来ないことなど、息子に想像がつかなかった。

息子が東京に行っている間に、ホームに許可を打診し、旅館に、母の状態を話すと、簡易ベッドと、食事には、部屋に椅子テーブルを入れてくれることになった。

老舗の旅館だから、母のような状態の客もいるのだろう。

母には、疲れないように助手席に座ってもらって、道中、桜や山ツツジなど、景色の美しい季節を、感嘆しながら、疲れなく旅館についた。

庭に面した落ち着いた部屋で、母はそこが旅館であることはわからない。

 

 入り口の側にある大浴場には、車いすでも行けるように、バリアフリーになっている。  母は、手すりがあるので、難なく、湯船に浸かることが出来たが、露天には入れなかった。

 部屋に戻ると、部屋の表札は、息子の名字になっていたので、母は、よその家に入るという警戒心が働いて、それまで、息子だと思っていたのに、その家のご主人だと思い込んだ。そうなったら、いくら息子だと言っても、だめで、敬語で話し、そのまま、夕食まで、知らない人になっている。

 それはそれで、利点があって、出された食事を、息子に食べさせようとしないで、出される食事を頑張って食べていた。

 上等のへれ肉ステーキを残した以外は、ご飯とデザートまでしっかり食べてもらうことが出来た。

ワインもビールも、日本酒も、3人で結構飲んだ。

簡易ベッドと言っても、さすが、一流の旅館だ。幅の広いベッドで、よくある簡易ベッドとは違っていた。

息子が風呂に行っている間に、母と私は寝てしまった。夜中、母がトイレに立ち、大丈夫かと心配したけれど、トイレの場所も把握して、戻って来た。

 母は、息子の側に行き、そっと戻って来た。布団をかけてあげようと思って、

男の人がいることに気づいた。

 頭をかしげて、

「男の人がいるわ。仕方ないね。このまま寝ましょう。」と言い、一旦は寝たものの、時々、頭を起こして、息子が寝ているのを見ている。

ちょっとでも音がすると気になって寝られないとぼやくのに、息子はいびきをかいて熟睡しているので、母の話し声も聞こえない。

母は、補聴器を外しているので、ばかでかい声で話しているというのに。

そのうちに、なんとなく寝てしまって、起きると母も起きだした。息子も起きだした。すると、母の意識は、自分の息子になっていて、私の弟の名前を呼び、

「あら、起きたの。」

息子は朝風呂に。

 朝の6時、朝風呂に母を誘った。昨夜、受付で、表札を母の名字に変えてもらうように頼んでいた。

 母は自分の名前を確かめて、部屋に入った。すでに帰って来ていた息子を見ると、「圭たん、そこにいたの」息子でることに、スイッチングしている。

 朝ご飯の準備が出来た。

母は好物であった、カレイの干物を食べない。梅が湯も食べない。どれもこれも、なかなか手にしない。

お腹が大きくて、いらないと言うのだ。

 なんとか、豆腐、温泉卵、煮物など、なだめすかして、私達はお腹が一杯だから、と言って 少しづつ食べてもらう。

息子は横になり、私は母を見ていてね、と言って、もう一風呂。

帰って来ると、母はデザートも済ませて、トイレにいた。

 臭いわ。便が出たようだわ。お腹が張っていたのだね。

といううわけで、旅館を後にし、近くの禅寺の庭を見て、一路、家路に。

母は、息子に、

「お嫁さんはまだなの。素晴らしいお嫁さんをもらわないとね。」と言うと、

歌を歌い出す。

「雨がしとしとと、2人の」という歌詞で、恋人同士の歌のようだ。

「疲れてない?」と時々後部座席から、私が声をかける。

「ちっとも。」

母の顔はつやつや、元気一杯で、頭の回転も速くなっている。

活性化している。息子は、おもしろいしぐさをして、母を笑わせる。

2人で、顔を見あわせて、笑っている。

 

 夜は、母の誕生日を祝う、夕食会がるので、母には、家で、サンドイッチを少し食べてもらった。

 息子は、夕食に出られない。東京から来た、友達を連れて、女友達がセッティングしている飲み屋に行く。帰りに、我が家に連れてくることになっている。

「今夜は飲むから、迎えに行けないよ。」と私は釘を刺して、母をホームに送った。

 息子達が帰るまでに、掃除と、寝る用意をして、電車で行くつもりだった。時間がないな、と思ってたら妹が、車で行くので、家に寄ってピックアップしてくれると電話があった。すごく有り難い。