明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

パリのスリ集団の手口にご用心

  

 

 朝は早く起きているのに、出かけるのは、午後になる。

 おばあさんの店で買った、卵がけのうどん、鎌田の出し醤油を持ってきたの

で、それをかけて、本格讃岐うどんを賞味。ああ、美味しい。

 ねぎがないので、サラダ用の赤タマネギで、充分。

初めて、コンロを使った。全く問題なく使えた。ただ、ダイヤルを回すだけ。

 

 さて、またバスに乗って、いつもおなじコースになる。地下鉄よりも、窓外

見ながら、アパートのすぐ近くにあるのも、バスに執着してしまう。

 ああ、バスが来ている、と飛び乗る。

途中で下りたくなってエコールの駅で降りた。昔、良く歩いていた場所。パリ

大の文学部がある。その奥には、パンテノン神殿。

本屋さんが、多い。いっぱし、フランス語からフランス文学へ、と勉強してい

るつもりになっていた頃、パリに来ると、本屋を覗いては、フランス語の本を

買った。

 美術館に入ると、分厚いカタログを買った。美術書は重い。その上重いの

が、辞書。ロベールの大型の辞書など、送料を払って送ってもらったものや、

バガージュに詰めて、持ち帰ったもの。

 今は、あれらをどうして処分すればよいのか、と思いつつ、放置している。

イギリス人の、元貴族の女性で、自然と共に暮らしている人が、大切な書とし

て、わすかに、何冊かを、何度も読み返しているうちに、もろくなって、本を

作りなおしてもらっていた。

そう、聖書のように、愛読書というのは、毎日手に取って、どこかを読みなが

ら、眠りにつく。そういう本が、心の支え、人生の羅針盤になり、苦を慰め

て、次に勇気を与えてくれるものなのだ。

あれも、これも手当たり次第、というのは、何もないのと一緒。

映画館

サン、ミッシエルの近くで、1ヶ月間の短期で語学学校に通っていた。

そのあたりを歩く。古書、売ります、買います、という店がいくつか。

その中で、私が、レオノール、フィニの美術本とグラビューを買った店は、閉

まっていた。図書館になっていて、週末しか開かない。

映画館はそのままあった。この映画館だったか、忘れたけれど、多分ここだっ

た。かゆくてしかたなかった。蚤がいた。後ろの男のポマードのきつい匂い

で、鼻がつまりそうだった。

パッサージュの中に、レストランと、クレープの店がある。この辺は、クレー

プ屋が多い。

クレープといえば、チョコとか、バナナを想像するが、クレープにチーズや

卵、ソーセージを包み込んだ、食事の店。昼食や軽い夜食の店。

パッサージュを抜けると、オデオンに出る。その反対側は、セーヌに出るま

で、画廊が立ち並ぶ。

 サンミッシェルから、サンジェルマンへ、画廊街が続く。このあたりには、

美味しい店が多い。反対側の、観光客目当ての店とは違って。

 

 魚料理、サンドイッチ、クレープに肉料理、値段も安くて、フランクな

店が多い。

 

各画廊が、今、100年祭の展覧会をしている。

売れてた。

セーヌ川に出て、橋を渡っていくと、ルーブルに。

橋の上に、沢山鍵がついている。観光客が残していったもの。風景としてはあ

まり良くない。

そこで、聾唖の若い女性に声をかけられた。

書類をさして、ああ、ああ、と手振りで。

ああそう、署名なのね、と思い込み、名前を書いた。

彼女は、寄付のお金の部分を指さした。

え、寄付なの?いくつかの名前があり、15ユーロ、10ユーロ、あるいは20ユー

ロと書いている。

財布を見ると、20ユーロしかないので、だめだ、と断ると、彼女は、胸から5

ユーロ出した。

うさんくさいものを感じて、だめだ、と言って歩き出したら、彼女は怒って、

後ろから、声が聞こえた。

振り返ると、他の女性と話ししているようにも。

ブキニストがデュラスの本を売っていた。33ユーロが22ユーロ。

歩いていると、やはり同じような女性が沢山いて、聾唖を装って、同じ手口で

金を巻き上げようとしている。

 寄り合っては、しゃべっている。

途中で、お金を払わないで、断る人もいれば、可愛そうに20ユーロ出している

人もいる。二人連れの男性の一人は、断って、もう一人の男がやってくるのを

待っていた。後で、なんと話しているやら。

ジプシーだ。女性達の顔立ちが似ている。ジプシーは、様々な手を使って、

お金をもぎ取る。彼女達の背後に、泥棒集団がある。彼女達はパリに住んでい

ない。集団でやってきて、荒稼ぎして、ルーマニアなどに帰っていく。

数人の男の子が囲んで、お金を巻き上げるのも。

吉田さんが、スープをかけられ、コートを脱がして、財布を取ろうとされたこ

とを、笑ってはいられない。あらゆる手で、泥棒軍団が存在する。

小さな子供達を使って、お金をせびらせたりもする。

かわいそうに、なんて、うっかりあげると、背後には、大人が手を引いてい

る。ご用心、ご用心。