明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

京都祇園「梅の井」の蕪蒸し

  

ぐずの私が、いつも、お彼岸を迎える頃になると、「梅の井」の蕪蒸しが食べたい、食べに行かなくちゃ、とあせる気持ちを抑えることが出来ない。

 もう終わってるのとちゃうやろか、てな懸念を抱いて、いやまだ、お彼岸やないもの。 食べられると思うわ。

  月曜日なら、まだいけると予測して、友人にメールを入れた。彼女から返事が返ってこないので、行かれないのだろうと、半分諦めかけていたら、日曜日の朝、早くに、元気になったから、行けます、との返事が返って来た。

  一度、食べて欲しいわ、美味しいよ、と何度も言っていたので、いざ食べてみると、宣伝の方が勝ってしまって、ということもあるので、人を誘っては、思ったほどじゃないわ、と思われたら、と心配するのだけけれど。

 京都の四条河原町についたのは、11時15分、開店までに少し時間があって、ちょこっとその辺りを歩いて、30分かっきりに、店に入った。

 カウンターに一人いたかなあ、一組は、テーブル席に。

 献立を見ている間に、二組ほど入っていた。

 蕪蒸しと、子供用の鰻丼を注文して、待つ間に、私から見える外の景色に、車でやってくる客達の姿が見える。自家用車で、或いはタクシーで、店の前まで。

足のおぼつかない老人をいたわるようにして、3人で。食通が顔に書いたような、粋な客。

 上から下まで、すきのないお洒落をした、裕福そうな夫婦。

 15分もたたない間に、席はカウンターまで全て埋まっている。

 蕪蒸しは、注文してから時間がかかる。落ち着いた店なので、のんびりと話をしながら

待っていても、客との間隔を広く取っていて、

インテリアも落ち着いていて、気ぜわしい人でなければ、食の空間としては良い雰囲気だと思う。

 ほとんどは常連さんで、それほど高くはないし、「梅の井の、あれ」が食べたいと、足を運ぶ客に、いつ行っても、味で裏切られない、京都の名店の一つ。

 奥から出て来て、なにやら、店のご主人に声をかけながら、忙しそうに出て行く人がいて、背丈は低いけれど、身のこなし、顔立ちで、「あ、翫雀さん。」と小さな声で、友人に。

 彼女は、翫雀さんといっても、誰かわからない。今南座で、歌舞伎公演に出ているのだろう。南座の前を通ったら、吉右衞門さんの「俊寛」が夜の部でやっているので、彼女に、このお芝居は良いよ、と宣伝していたばかりだった。彼女は吉右衞門さんがすき。

 母も吉右衞門さんのフアンで、別の友人もフアン。もてもての吉右衞門さん。

 翫雀さんは、扇千景の子供、というと、わかりやすい。

この店に、注文して帰られたよう。夜の会食でもあるのだろうか。

 蕪蒸しは、たいていのお料理なら、自分で作れる友人の口にも、超満足だった。

 白身魚、鰻にエビ、など魚も結構入っていて、材料に元がかかっている。

 お出しが難しいとか。上品で、何ど食べても、美味しさは、いつも驚き。

 鰻の名店である由縁は、鰻にあって、友人は、尻尾の方があっさりしているからすきだと言って、私に腹の方を。腹の方でも、胃に負担のない、優しい鰻なのだけど。

 美味しいと喜んでもらえた。味にうるさい、ご主人と「京都に来たら、連れてくるわ、 どこに行ったら良いのか、いつも迷うけど、ここならきっと喜ぶわ。」

 京都に、何度も来ていても、案外、知らない人も多いのだなあ。

 という私も、友人から連れてきてもらって、知ったわけだけど。

 蕪蒸しを食べないと、冬を置いていけないような。

 一年に一度のことだもの

でも、私達は、今年、ラッキーだったのです。

 店のご主人が、「最後の蕪蒸しです。昨日売れてたら、今日はありませんでした。

 明日まで、と思ってましたけど、蕪がなくなったので、これが最後でした。」

 お彼岸に母と来て、「蕪蒸しは、昨日で終わりました。」と言われたことがあって、

 お彼岸までに、と思っていたけど、蕪次第だったことがわかった。

http://r.gnavi.co.jp/k027800/ 梅の井