明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

玉三郎、千秋楽の舞台「牡丹亭」

   

 玉三郎の「牡丹亭」,翌日の土曜日は、最終日。

 パリに来た目的は、この公演を観るためだから、観れるだけ、通うつもりでいたので、最終日にも,シャトレに。

 今夜は、日本人が沢山来ていた。着飾って、和服姿の女性や、どこかで見た顔の知名人?も。

 先日、亡くなった、團十郞と海老蔵をメインの、歌舞伎公演では、その年の秋に亡くなった,筑紫哲也が、劇場の中で、インタビューを受けている元気な姿を見ていた。

 テレビで見るよりも、ずっとハンサムで素敵な人だな、と思った。

森総理は、私のすぐ後ろの席にいた。それほどの華やかさは、シャトレ劇場にはないけれど、会場にある、サロンは、広々とした空間が3つくらいに別れて、シャンペンが、カウンターに沢山並べられていて、注文に応じて、待たずにすぐに応対できるようになっている。

 幕間は、最初の15分と、次の20分、という短い時間、私は、昨日はトイレに行く余裕しかなかった。

 パンフレットは、買わないつもりでいたのだけど、前席の人のパンフレットが見えて、玉三郎の写真や、舞台写真がいくつか入っているので、2幕目の休憩に買おうと思ったら、パンフレットを売っていた人達が誰もいなくなっていた。仕事やめてしまたのかしら。案内の男性に気くと、調べてくれて、ここに来るからというので、待っていたが一向に。彼上にいるだろうと言われて、上がってサロを探すことにした。だって、休憩の時間が終るから。。

 今日の席は、前から7番目の横側に席だった。

 前の席が空いていて、男性が二人、開演のベルが鳴って、もう来ないのでは、と狙いをつけていた席に素早く座った。隣の女性も、前席に、バッグを置いて,移動したので、私も彼女の席に移動してから、席の保有者がやってきた。

 どこか空いている所に入り込もうとする人が立って待っている。

二人は、前の端席が空いたままだったので、そこに座り変えた。彼女は元に。

 舞台全体が見通せる席なので、昨夜よりも遠いが、身体の動きが美しく、踊りを見るにはこの方が良かった。

 舞台の良さは、全体の調和、動きのバランス、色の使い方、など、舞台を一つのカンバスのように構成しているので、最高の席は、歌舞伎でも、7,8番の中席と言われる。

 昨夜は、比較的良く寝たつもりだけど、時間が来ると眠気が。

 隣の席の女性が、風邪で咳き込むので、それが眠気の助けになって、ほとんど寝ないで、最後まで見る事が出来たのは、不幸中の幸い。

 会場内は、風邪を引いて,席をする人が多い。電車の中でも、ゴホン、ゴホン。マスクをしているのは、私だけだ。

 奇妙な顔をして,珍しいものを見るように見られる。

 アンコールは、昨日よりも一回多い、4回、その時間も長い。

 客席の人の拍手は力強く、ブラボーが連発され、口笛がすぐ後ろから聞こえる。

 ああ、ついに終わった。

 すっかり魅了されたような顔をしている女性に、「終わったわね。」と声をかえると、

 そう、残念。

玉三郎は好きですか?」

「もうすごく。地唄舞いが素晴らしかったわ。」

「そうでしょう。私は日本で、玉三郎の歌舞伎や踊りを見ていますよ。」と思わず自慢してしまった。

「 あなたも地唄見ました?」

「いいえ、パリに来るの、間に合わなかったのです。見たかったけど。」

「踊りの時間が少しだけなので、」

「それはお気の毒でした。」

なんて、知らない人と,玉三郎という共通の話題で,話がはずむ。その女性も一人で来ていたので、興奮状態を誰かと分かち合いたかったのだろう。

 外に出て、バス亭に来ると、バスの待ち時間が14分になっている。一人で待っていたら、老人のカップルがやってきた

。寒いのか、セーヌに沿った道を歩きながら待っていた。

 向こうから27番が見えると、彼女は、彼に手を降りながら、嬉しそうに「かけて戻って来た。彼は切符を手渡す。メルシー、と彼女。

きっと夫婦じゃない。恋人同士か,友人か。