明日は別の日

のんびりと、マイペースでブログを書いて来ましたら、結構長く続いています。元気出して行きまっしょ、というタイトルから、一新するつもりで。

奥飛騨の平湯温泉「平湯館」

 

     

  

 涼を求めて、奥飛騨温泉郷平湯温泉に行きました。

平湯温泉の平湯館は、何十年前になるでしょうか、温泉好きの父が健在で、母と息子の4人で、良く小旅行に出かけていた頃に一度行ったことがあって、以来また行きたいと思っていたホテルです。

冬の終わり、雪の残っている3月ごろだったように記憶しているのですが、当時は、洗い場に天井がなく、父は震え上がっていた事など、今では懐かしい思いでです。

 当時、私は父のお金の負担が少ないようにとの配慮から、安い旅行ばかり探していたのですが、下呂温泉のジャンボクラブ(今はグランリゾートに改名)に4人で出かけたのです。下呂と言えば、草津、有馬と並んで3大名湯の一つなのに、20分もかけて歩いていかねばならなかった、その宿が温泉なしというひどいもので、父をがっかりさせたことも忘れがたい、痛恨の思い出にも。

父は、下呂なら、水明館のお風呂が凄く良い、と言っていましたが、不満の一つも口には出さなかった。

翌日、高山に行き、そこで紹介してもらった温泉宿が「平湯館」だったのです。

バスで当時は、1時間半くらいかかったように思いましたが、今は一時間に一本の割で、穂高まで延長されての運行、平湯まで一時間で行きます。

富山、松本方面からもアクセスできるようになっていて、上高地白川郷などへのアクセスも。起点の高山では、沢山の外国人観光客が、汗だく観光に励んでいる姿もみられ、そこから上高地穂高へ行けば、別邸地の至福も味わえるのが魅力でしょう。

温泉が至る所に、沢山あって、一泊ではとても足りない。

高山から、平湯までは、片道1530円かかるのですが、一緒に乗り込んだ4人組の初老の女性達は、手に手に、4000円のフリーチケットを持って、ハイキングか山歩きの服装で荷物を持たないでいるので、近場の人達かと思っていたのですが、私たちが、飛騨古川からの帰り、名古屋までの飛騨高山号の特急に、高山から、乗り込んできて、旅行鞄を下げているので、おそらく高山に宿泊して、歩きと温泉に、バスを利用していたのでしょう。それは、上高地、富山までの2日間フリーチケットでした。

 そういう手もあるなあ。

平湯は、以前の様相とはすっかり変わって、旅館も増え、当の「平湯館」も増築されて、新館が入り口になっていました。

 当時は、季節の良い頃など、とても予約が出来ないほどで、しかも高級な宿だったので、手が出なかった宿なのに、今では、ネットで、信じられないほどの安い値段の設定もするようになっていました。

団体客があって、薄利多売の経営も余儀なくされているとのこと、バブルで旅館を占めている所もいくつかあると、名古屋から来た泊り客の話でした。

以前に来た時には。ダイニングが広く、一杯の客で埋まり、広い庭に、キツネか狸だったかが、餌を求めてきていたのです。

熊襲風情のユーピー通信の記者が、やってきて、一人でダイニングに座ったのですが、どういうわけだったか、その外国人と親しくなって、私たちの部屋まで来て、話をするようになり、帰りの高山見物まで一緒に行動したような記憶があります。

その男性は、サンフランシスコの出身で、サンフランシスコの大地震でお母さんをなくされたとの話を、当時は他人ごとに聞いていたのですが、その後、阪神大震災を体験して、

その恐ろしさが理解できるように。

当時の食事は、食べきれないほどあって、鍋も2種類。

朝食

今回は、少量ずつ、私たちの胃袋にほどよい量で、懐石料理自慢の宿の味は、当時美味しかった思い出通りに、どれも薄味で上品な味。

私たちの手軽コースと周りの人達が食べているのと変わらない、。量が多いとか、お肉が、しゃぶしゃぶから、ステーキになってるくらい。

友人は肉料理がだめなので、赤身のシャブシャブ、50グラムあるかないかで、満足。肉好きの私は、飛騨に来たなら、お肉を食べたいこところですが、健康にはこれくらいで良いのです。

 和式の部屋は、トイレも和式なので、狭いけれど、洋室にしました。膝の悪い人なので、洋式でないと困るから。

 この平湯館で、最も記憶の残る素晴らしさは、かけ流しの露天風呂なのです。

女性用のお風呂は、二階に出来ていて、以前に入ったお風呂とは全く違うのです。洗い場は合唱造りの天井で覆われ、露天は、ヒノキと、石のもの。その後に出来たお風呂です。

大露天

聞けば、私の記憶しているお風呂は、殿方が使っていて、深夜1時から入れ替えになるとのことでした。このまま、女湯だったら、友人に自慢していたお風呂に入ってもらえないと心配したのです。はるばる、新幹線と特急飛騨をつかって、こんな遠くまで来てもらったのですから。

 エメラルドグリーンに見えるお風呂なのよ、と宣伝してたので、行きたいという思いを膨らませていた、そのお風呂に、朝早く入りました。そこも合唱造りの檜天井が出来て、以前のように、寒さをこらえて、洗い場にいなくても良いようになっていましたが、

野趣あふれた大きな露天風呂はそのまま。

 源泉放流の、かけ流しで、所々に、お湯の出る竹が出来ていて、打たせ湯を楽しむようになっています。

以前は、男湯と女湯が、一緒で、入り口が違って、混浴にもなるようになっていたのですが、今では、二か所から出はいりできるようになっています。

 温度も丁度良くて、お湯が綺麗だから、そのまま上がって、自然乾燥。そのほうが温泉の効果があるそうです。首の湿疹も、少し良くなった感じ。

この温泉は、硫黄の匂いがかすかにして、4つぐらいの泉質があるようで、お肌がすべすべになるので、美人の湯らしいのですが、果たして効果は?

 以前の本館に、いろりがあるので、写真を撮りに行くと、上品なおばあさんが、いろりに薪で火を起こしています。

夏なのに、と思いました。

「毎日、火を焚いておられるのですか?」と聞くと、

こうしないと、天井の煤がはげて落ちて来るそうです。何十年も前に来られたのなら、すっかり変わったでしょう、と言われます。

 お肌がとても綺麗で、つやとはりがあるので、

「温泉のせいでしょうか。」と聞くと、「顔は洗いません。ぬるま湯で洗います。化粧品に書いてるでしょう。」

「温泉で洗いました・」というと、

「たまには良いでしょう。」と素敵な笑顔。

 この宿の、大女将さんだったのです。美しい人でした。